森下一丁目は、江東区の中でも歴史深い地域であり、「深川」発祥の地として知られています。その起源は慶長年間(1596~1615)に遡り、摂津国(現在の大阪府・兵庫県)から移住した深川八郎右衛門らがこの地を開拓し、彼の姓を取って「深川村」と名付けたことに始まります。この深川村の発展が、現在の森下一丁目やその周辺地域の基盤となりました。特に深川神明宮は、この地の歴史と文化を象徴する存在であり、江戸時代から多くの人々に親しまれてきました。
森下一丁目は、下町情緒あふれる温かい町並みと、たくましい住民の気風が魅力です。関東大震災や東京大空襲といった困難を乗り越えながらも、地域住民が力を合わせて町を守り育ててきました。その結果、今日では古き良き下町文化と下町気質、それと共存する現代的気風、さらに都心部へのアクセスの良さなど利便性に満ちた住環境――これらが調和した町として、多くの方々に愛されています。
森下一丁目町会もまた、この町とともに長い歴史を歩んできました。地域住民同士の絆を大切にしながら、防犯防災活動やお祭りなどの地域行事を通じて安心で住みよい町づくりに取り組んでいます。
これまでは回覧板や町会新聞などで情報を発信して参りましたが、このたびホームページという新たな情報発信ツールを導入することで、町外の方々にも森下一丁目の魅力や活動内容を広く知っていただけるようになりました。
また、このホームページは若い世代へのアピールにも力を入れていきたいと考えています。日本全体で進む高齢化は町会活動にも影響を及ぼしており、役員の高齢化や担い手不足が課題となっています。一方でIT化が進むこのご時世、当町会ホームページが若い世代との架け橋となり、町会活動への新たな参加者を増やすきっかけになることを期待しています。
今後は、このホームページをプラットフォームとして活用し、地域内外への情報発信や交流をさらに強化して参ります。そして、伝統ある森下一丁目の良さを守りつつ、令和の時代に対応した活動を展開し、「住みたい」「訪れたい」と思われる町づくりに邁進してまいります。
最後になりますが、このホームページが皆様にとって有益な情報源となり、森下一丁目への理解と関心が深まることを願っております。どうぞこれからも森下一丁目町会へのご支援、ご協力をよろしくお願い申し上げます。
2025年 初夏
森下一丁目町会長 滑川正人